最近,読んだ本!

封印作品の謎 2

あんまり,このての本は読まないんだけど,知人がネット上で紹介していたので読んでみた。まぁ,“2”っていうぐらいだから,“1”もある(どこにも“1”なんて表示されてないけどね!)わけで ...,

封印作品の謎

両方とも読んでみたけど,“2”の方がオモシロく感じたかな!

“1”の方は,ザックリ言ってしまうと差別的表現を理由として封印されている,シリーズ中の1作品(あるいは複数の作品)について論じられているのに対して,“2”の方では,こちらもザックリ言ってしまうと権利関係(差別的表現を理由としていると言えるものも紹介されているけど!)を理由としてシリーズ全体が封印されているものが論じられていた。

特に気になった部分としては,228ページからの「未来を知らなかった約束」という見出しの部分。要するに,作品が作られた時点で後年,ケーブルテレビや衛星放送,レーザーディスクやDVDなんてものが出現することは予測できてなかったがために,そのような利用方法について記載が当時の契約書にない。

権利者側でモメゴトが起こっていなければ,改めて契約書を作成すればいいんだろうけど,権利者側でモメゴトがあれば,権利者の一部からは了解が得られても,権利者全体からの了解が得られない場合が起こりえる。

そうなると,現在の記録媒体で流通することもなければ,新しく出現した送信方法で流通することもないし,作品が作成された当時の契約書の内容次第では,旧来の送信方法ですら流通しなくなる。 ...で! 2011年だかのテレビの地上波デジタル完全移行で,更に封印作品が生まれる可能性があるとの指摘がされている。

ところで,地上波のデジタル化によって高画質になるだのメリットが宣伝されているけど,個人的には,それほど必要性を感じないんだけど ...。って言うか,テレビを買い換えるかチューナを買い足すかしなければならないし,アンテナの方向を変えたりしなければならないし迷惑でしかない!

本当に封印作品が増えるかは別にしても,ある日を境に“バン”と変えてしまわなきゃいけないようなモンじゃないと思うけどなぁ ...!